帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチンとは

水痘(水ぼうそう)に罹ったことがある方が対象となります。水痘の原因である水痘・帯状疱疹ウイルスは、感染による症状が収まった後も体外に排出されず、神経節に潜伏します。過労や高齢などにより免疫力が低下すると、体の片側の神経領域に沿って、ピリピリした神経痛や皮疹が現れます。これが帯状疱疹です。
この疾患による皮膚症状は約3週間で治癒しますが、ピリピリした痛みが残ることがあります。発症から3ヵ月以上続く場合は、帯状疱疹後神経痛と診断され、痛みを軽減するための治療が必要です。このリスクを軽減するために、帯状疱疹ワクチンが推奨されます。

接種について

①50歳以上64歳までの方(任意接種:助成対象で受けられます)

対象期間
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで
(期間が延長となりました)
接種対象者
接種日当日、日野市に住民登録がある50歳以上64歳までの方
(ただし、定期接種の対象と重複する場合は定期接種が優先となります)

※既に令和5年度・6年度に帯状疱疹予防接種の助成(規定回数)を受けている方は対象外です。

②65歳以上の方(定期接種が受けられます) 

接種対象者
65・70・75・80・85・90・95・100歳になる方
※60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障害を有する身体障害者手帳1級相当の方

※上記対象者には各市町村から接種券が送付されます。接種兼の内容を確認して頂き手続きを行ってください。

③希望接種(助成なし)50歳以上

50歳以上であれば、自費にて(助成の対象とはなりません)いつでも予防接種を受ける事が可能です。

生ワクチン(ビケン)
7,500円(税込)
不活化ワクチン(シングリックス)
22,000円(税込)×2回

助成内容任意接種・定期接種の助成内容と自己負担額

生ワクチンを接種する場合

助成内容
1人につき3,000円を1回まで
自己負担額
当院の生ワクチン接種費用は7,500円となるため、窓口負担額は4,500円となります。

※生ワクチンの場合、1回の接種が必要です。

不活化ワクチンを接種する場合

助成内容
1人につき10,000円を2回まで
自己負担額
当院の不活化ワクチン接種費用は1回22,000円となるため、窓口負担額は12,000円となります。
(2回接種にて合計の負担額は24,000円となります)

※不活化ワクチンの場合、2回の接種が必要です。

詳しくは【日野市帯状疱疹ワクチン予防接種】ページをご覧ください。

■帯状疱疹ワクチン予防接種|日野市公式ホームページ

当院で接種を希望する場合は、以下の手順で受診してください。

1 上記対象期間の帯状疱疹ワクチン接種は基本予約制となっております。
ご希望の場合は、お電話にて接種希望日の予約をお取りください。
※予約が空いている場合は当日接種も可能です。

2 事前に日野市ホームページより帯状疱疹ワクチン予防接種申込書をダウンロードし、必要事項を記入して持参して頂くか、そのまま当院へ直接ご来院ください。

帯状疱疹ワクチン予防接種女性申込書(PDF568.8KB)

3 接種後、接種費用と助成額との差額を窓口にてお支払いください。

接種当日の持ち物

  • 健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードなど、本人の確認(氏名、住所、生年月日)ができるもの
  • 帯状疱疹ワクチン予防接種助成申込書
  • ご案内通知(お手元にある場合)

※本人確認ができる書類をお持ちで無い場合は予防接種が受けることができません。

助成の対象となるワクチンについて

種類 生ワクチン
(乾燥弱毒生水痘ワクチン)
不活化ワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)
販売名 ビケン シングリックス
接種方法 皮下注射 筋肉内注射
ワクチンの特徴
  • 発症予防効果が中程度
    (50~59歳で69.8%、60歳以上で51.3%)
  • 帯状疱疹後神経痛予防効果が中程度
    (60歳以上で66.5%)
  • 長期予防効果が低い
    (1年目で67.5%、2年目で47.2%、8年目で31.8%)
  • 副反応の発現率が低い
  • 基礎疾患等により接種できない場合がある
  • 接種料が安価で、1回接種のみ
  • 発症予防効果が非常に高い
    (50歳以上で97%、70歳以上で91%)
  • 帯状疱疹後神経痛の予防効果が非常に高い
    (70歳以上で85.5%)
  • 発症を長期に予防
    (50歳以上の成人試験で10年以上は80%以上の有効性)
  • 副反応の発現率が高い
    (注射部位の腫れ・赤み、発熱、頭痛などの頻度が高い)
  • 接種料が高価で、2カ月後から6カ月以内に2回接種が必要
接種を受けられない方
  • 化学療法やステロイドなど免疫を抑える治療をしている方
  • 免疫力が落ちている方(HIV感染等)
  • 妊娠していることが明らかな方
  • 水痘ワクチンによる強いアレルギー症状 (アナフィラキシーなど) を起こしたことがある方
  • カナマイシン、エリスロマイシンの製剤にアレルギー反応を起こしたことがある方
  • 帯状疱疹ワクチンによる強いアレルギー症状を起こしたことがある方
  • 明らかな発熱 (通常37.5℃以上) がある方や急性疾患にかかっている方
副反応 発赤、そう痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結 疼痛、発赤、腫脹、筋肉痛、疲労、眼痛、悪寒、発熱、胃腸症状